キャンペーン告知や募集、注意喚起など、普段の生活の中で何気なく目にしている横断幕や懸垂幕。しかし、いざ作ろうと考えたとき、横断幕と懸垂幕のどちらを作るべきなのか、そもそも違いは何なのかと悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、使う側になって調べてみると意外に奥が深い、横断幕と懸垂幕の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
横断幕を使うことのメリットは情報を一瞬に伝えられること
横断幕は、通行量が多い場所や体育館をはじめとした施設で使われる傾向にあります。このような場所に横断幕を設置するメリットは、ひと目見ただけで情報を訴求しやすく、内容が一気に目に入ってくるということです。
人間の目線は縦の認識範囲よりも横の認識範囲の方が広いといわれています。縦型の幕だと、上から下に向かって情報を読んでいくので一瞬で内容を認識することができませんが、横断幕の情報なら認知されやすくなるでしょう。
また、高さや横幅のある建造物がないところでも、支柱を設置することで幕を張れるので、公園や道路、イベント会場など場所を選ばずに使えるというのもメリットです。
横断幕は高い位置に使えないというデメリットもある
横断幕のデメリットは、高い場所への設置に適していないことです。目線よりも大幅に高い位置にある横断幕は認識範囲からはみ出してしまうので、高い場所に掲げられている横断幕は、何が書かれているのか分かりづらくなります。お金をかけて設置しても、高さによってはその効果は得られません。
懸垂幕は、縦に長さのある布に文字を書いて、周囲にその内容を伝えるための幕です。横断幕と同様に、セールやイベントの告知で使用されることもありますが、どちらかというとキャッチコピーや建築物の何周年などイメージ戦略で使われることが多いのが特徴です。
懸垂幕を使うことのメリットは圧倒的なインパクト
懸垂幕は、縦に長さのある布に文字を書いて、周囲にその内容を伝えるための幕で、横断幕と同様にセールやイベント告知の際に使われます。横断幕との大きな違いは縦型か横型かという点です。
懸垂幕は横に長い横断幕と異なり、高い位置から縦に吊るすように設置するため、見た目に大きなインパクトがあります。特に背の高い百貨店やショッピングセンターの屋根から垂れ下がる懸垂幕は、遠くからでも目につきます。
また、看板よりも大幅に費用を抑えられるため、季節ごとイベントごと、期間限定の告知に活用しやすいのもメリットです。
懸垂幕の情報は日本語表現に適している縦書きになっていますから、日本人にとって親しみやすく、受け入れられやすいツールと言えるでしょう。
デメリットは吊るす建物が必要不可欠という点
懸垂幕は比較的リーズナブルな価格で作成できますが、活用できる場所が限られています。懸垂幕が固定できる建造物が必要なので、何もない場所には設置できないのがデメリットです。
懸垂幕にもいろいろなサイズがあり、設置できる場所に合わせたものを作れますが、小さいとインパクトがないので、ある程度の高さと縦幅の余裕がないと懸垂幕のメリットを活かせないのもデメリットです。
シチュエーションに合わせて横断幕・懸垂幕を選ぼう!
横断幕や懸垂幕には、目的に沿ったメッセージやデザイン性も大事ですが、効果を最大限に活かすにはシチュエーションに合った形を選択することも重要です。
使用する場面にあっていない形では、メッセージが途切れてしまったり、風などの影響で見えなかったりすることもあります。それぞれの違いを参考にしながら、使用するシチュエーションに合わせて、メッセージや情報がしっかり伝えられるものを選びましょう。