皆さんには印刷したときに表裏が思ったような向きに印刷されなかったご経験はありますでしょうか。
両面印刷する際の設定までにいつも迷ってしまう「長辺とじ」「短辺とじ」。用紙や時間を出来るだけ無駄にしないためにもこちらの記事でとじ方の特徴を掴んでみましょう。
- 【一目で分かる】長辺とじと短辺とじの違い
- 長辺とじ(長辺綴じ)とは? >長辺とじがよく使われる場面
- 短辺とじ(短辺綴じ)とは? >短辺とじがよく使われる場面
- 冊子に長辺とじが使われている理由 >理由1 読みやすさ
- 長辺とじで印刷するときの設定方法と注意点 >1 用紙サイズ
- 長辺とじの印刷をするなら”東京カラー印刷通販”へ
- まとめ
>理由2 コストが安い
>2 とじ方向
>3 とじしろ
【一目で分かる】長辺とじと短辺とじの違い
長辺とじと短辺とじの違いは、簡単に言ってしまうと綴じる辺の長さになります。
こう聞くと、綴じる辺が長いか短いかの違いしかないと思ってしまうかもしれませんね。
ですが綴じる辺というのは、保管をする上でも製本する上でもとても重要です。
これを間違えてしまうと内容が見づらくなったり、保管しづらくなったりします。
特に自分で印刷物を打ち出す場合は、印刷物の内容に適している綴じ方をしないと、印刷のやり直しや使い勝手が悪くなることがあるので気をつけましょう。
長辺とじ(長辺綴じ)とは?
長辺とじは、勉強などで使用する普通のA4サイズのノートを思い浮かべると分かりやすいでしょう。
A4サイズのノートは、長方形で辺が長い部分で綴じられています。身近なものではこれがスタンダードな長辺とじの印刷物になります。
綴じ方は、右と左があり、文章の流れや文字の方向によって綴じるところが異なります。
コピーや印刷をするときは、この綴代をきちんと考えて、どちら側に空白を多くするかを決めておく必要があります。
ただし、両面印刷をする場合は、表側と裏側で綴代の空白部分が左右反対になってしまうので、その点を考慮してスペースを空けましょう。
長辺とじがよく使われる場面
本のサイズに違いはありますが、ほとんどの書物は長辺とじが使われています。
また、会社案内や学校案内、商品カタログ、お店や商品のパンフレットなどでも長辺とじが使われるのが一般的です。
ビジネスシーンでも企画書やプレゼンテーションの資料などでも長辺とじが使われます。
短辺とじ(短辺綴じ)とは?
短辺とじというのは、分かりやすいものだと便箋が挙げられます。
便箋もA4ノートと同じく長方形ですが、綴じられているのは辺が短い部分になるので短辺とじと呼ばれています。
一見、ただの長さの違いしか分かりませんが、実は短辺とじで印刷をすると、裏面は表面とは逆になります。
例えば、上から下に向かって縦書きの文章が書かれているものを短辺とじで印刷をした場合、表面は普通に上から下への文章になるのですが、裏面は下から上に向かって文章が書かれている状態になるのです。
ただし短辺とじを横向きに使った場合は、表面は左から右に文章が書かれていて、裏面も左から右に書かれているというスタイルになります。
短辺とじがよく使われる場面
短辺とじが使われる場面で目にすることが多いのは、絵本が挙げられます。
特に、幼児向けの絵本のほとんどは横向きの短辺とじが使われています。一般的なもので製本されている短辺とじは絵本以外にはほとんどありません。
短辺とじの場合、本ではなくメモ帳や便箋、メッセージカードなど書き込みができる印刷物で使われることが多いです。
ビジネスシーンでは、たまに参考資料などで短辺とじが使われることもありますが、特殊な場合を除き、長辺とじが使われるのが一般的です。
これは日本語の文章を記載する性質上、流れが右から左になっているからで、短辺とじは長い文章を記載するには適していません。
ただ、サイズによっては短辺とじの方が持ちやすく書き込みやすいので、メモ帳などに多用されるのです。
冊子に長辺とじが使われている理由
一般的には圧倒的に長辺とじが多く使われています。その理由について深堀りしてみました。ご参考にして見て下さい。
理由1 読みやすさ
長辺とじの冊子は、縦書きでも横書きでも目線の移動が少なく、短辺とじよりも読みやすい事があげられます。また、ページのめくりやすさも、手を動かす動作が大きくなる短辺とじよりも扱いやすい事もあるでしょう。文章が主体の冊子などでは、必然的に「読みやすさ」という事に適した長辺とじが多く選ばれる理由かと思われます。
理由2 コストが安い
印刷会社に依頼する場合、横に長い短辺とじは金額が割高になる事がよくあります。
ご存じない方も多いかと思いますが、短辺とじでは印刷機や製本機械の特性上、特別な面付けや、大きな幅を必要とする製本機械が必要となり、時間やコストがかかります。短辺とじに対応していない印刷会社もあるようなので、特別短辺とじにこだわりがないものであれば長辺とじでの発注が多くなる事は必然的な流れかと思われます。
長辺とじで印刷するときの設定方法と注意点
ご自身で印刷される場合に於いては、綴じ方向の設定をする場面があります。以下の記事ではその設定と注意点をあげてみました。どうぞ今後のご参考にしてみて下さい。
1 用紙サイズと印刷の向き
データを「印刷」する時には、設定画面が出てきます。「詳細設定」や「プロパティ」で設定ができるかと思います。
そこではまず「サイズ」の設定を確認します。データがB5でも「用紙に合わせる」設定があればA4用紙に合わせて印刷されるので便利です。
向きには「縦」と「横」があるので原稿の向きに合わせてプリンターの用紙「向き」を設定します。通常は縦向きになっている事が多いかと思います。データも縦向きで作られる事が多いからでしょう。もし横向きで使う事が多いのであれば、用紙設定などを保存しておきましょう。次からは一つ一つ選び直さなくてもよくなります。
2 とじ方向
とじ方向を設定する前にまずは印刷の設定を「両面」にする必要があります。おそらく初期値では「片面印刷」になっていると思いますので、「片面」→「両面」に変更しましょう。
両面印刷を選ぶとプリンター設定の画面で、とじ方向のイラストが現れると思います。そのイラストのイメージに合わせてとじ方向の設定を行いましょう。
このコラムにもとじ方向のイメージがありますので、よろしければそちらを参考にしてみて下さい。
3 とじしろ
必要であればとじしろの設定を行います。
とじしろとは、ホチキスなどでとじる部分の余白の事を表します。
とじた後に「文字が隠れてしまって見づらい!」といった事がないよう、原稿のフチぎりぎりまで文字があるようなデータでは、データを修正するより印刷時にとじしろを設定した方が早いでしょう。
印刷屋ではとじしろを設定できない場合も多いので、印刷屋に入稿する時はデータでとじしろを作っておきましょう。
長辺とじの印刷をするなら”東京カラー印刷通販”へ
長辺とじの印刷をするなら東京カラー印刷へ
この記事ではご自身でプリントする際の設定をご説明させて頂きましたが、冊子などご自身でプリント出来ない場合は印刷屋に依頼する事になるかと思います。
弊社東京カラー印刷では、ホチキス留めの中綴じ冊子、背の部分を糊で留める無線綴じ冊子はもちろん、オフィス、会議で必要な資料印刷も承っております。
(資料印刷は、ホチキスで留めるタイプの平綴じ仕様になっております)
とじ方向についても商品ページでイラスト付きの説明もあり、ご注文時にとじ方向をご選択いただくようになっております。
もちろん価格もコンビニで印刷するより割安になりますので、是非機会があればご指名下さい。
フルカラー中綴じはコチラ>
無線綴じ冊子はコチラ>
資料印刷はコチラ>
まとめ
ページ数が多い資料や書類を印刷する場合、「綴じしろ」の指示が間違っていると製本したりファイルにまとめたりすることが出来なくなってしまいます。
また、文章の向きや流れが違ってしまうこともあるので、長辺とじにするか短辺とじにするかは印刷をする上でとても重要なポイントになります。
これは印刷を依頼する場合でも同じですから、文章や表、画像のバランスだけではなく、綴じ方をきちんと考えてから印刷をするようにしましょう。