紙の厚さは重さで表現する!?様々な用紙の厚さの違いによる用途をご紹介!

更新日:2021年05月21日 公開日:2021年05月21日
紙の厚さは重さで表現する

紙には普通紙、上質紙、コート紙などさまざまな種類がありますが、さらに厚さによって用途が異なります。

目的に合った厚さの紙を使用しないと使い勝手が悪かったり、無駄にコストがかかってしまうことも。印刷物を作る際は紙の厚さにも配慮しましょう。

ここでは用紙の種類についての基礎知識と、厚さによる用途の違いについて説明します。

印刷業界では紙の厚さを「連量」や「斤量」といった重さで表現する

物の厚さを表現する場合、「○○mm」「○○cm」と長さの単位を用いるのが一般的ですが、印刷業界では用紙の厚さを重さで表すのが主流となっています。
これを連量または斤量と言い、原紙1,000枚の重さによって用紙の厚さの目安を表しています。

つまり連量が重くなるほど紙は厚くなり、逆に軽くなるほど薄くなっていきます。

用紙の種類と厚さごとの用途の違いについて

印刷に使われる用紙はいくつかありますが、ここでは特に多用される上質紙、コート紙、マットコート紙の用途を紙の厚さごとにまとめてみました。

印刷と筆記の両方に適した汎用性の高い用紙「上質紙」

表面に塗料などをコーティングしていない紙のことで、印刷と筆記の両方に適しています。
コート紙には劣りますが、レーザープリンタやインクジェットプリンタにも使用できる汎用性の高い用紙なので、印刷用紙の中でもコストパフォーマンスに長けています。

【90kg:厚さ約0.12mm】上部なチラシやカタログのページなど

上質紙90kgの厚さは約0.12mmで、用紙の中では「厚口」に当たります。
一般的な折り込みチラシなどに比べるとかなりしっかりとした厚みのある用紙なので、丈夫なチラシを作りたい場合に適しています。
チラシ以外では、小ぶりなフライヤーやカタログのような冊子のページに使われる事が多いようです。

【110kg:厚さ約0.15mm】商品パンフレット、会社館内など

上質紙110kgの厚さは約0.15mmで、「特厚口」に分類されます。
90kgとの差はわずか0.02mmほどですが、触ってみるとしっかりとした厚みを感じる事ができ、丈夫さも数段上です。
そのため、チラシに使われる事はあまりなく、厚めのフライヤーや商品パンフレット、会社案内など、特定の場所に設置して自由に手に取ってもらう物に用いられます。他にも、壁に貼るポスターなどに使われる事があります。

【135kg:厚さ約0.20mm】冊子の表紙やダイレクトメールなど

上質紙135kgの厚さは約0.20mmで、ハガキ程度の厚みがあります。
かなりしっかりした作りになっているので、冊子の表紙や商品のパンフレットに採用される他、ダイレクトメールやポストカードなどに多用されます。

上質紙の表面に顔料コーティングを施し印刷に適した「コート紙」

コート紙とは、上質紙の表面に白色顔料をコーティングして光沢を出した紙の事です。
表面がツルツルしており、印刷時の再現性も高いところが特徴です。

【90kg:厚さ約0.08mm】新聞折り込みやポスティングチラシなど

コート紙90kgの厚さは約0.08mmで、ノート1ページ程度に相当します。
用紙の厚さとしては「薄口」~「中厚口」に該当し、新聞折り込みやポスティングチラシなどによく用いられます。
きれいに印刷できるのでカラーチラシを作成するのに適しています。

【110kg:厚さ約0.11mm】冊子の本文用紙やパンフレットなど

コート紙110kgの厚さは約0.11mmで、上質紙90kgとほぼ同程度です。
用途も少し丈夫なチラシやフライヤー、冊子のページと共通している点が多いですが、印刷の再現性が高いのでパンフレットなどにも多用されます。

【135kg:厚さ約0.14mm】写真を用いたポスターや会社案内など

コート紙135kgの厚さは約0.14mmで、上質紙110kgとほぼ同じくらいの厚みがあります。
表面に光沢があるので、写真を用いたポスターや会社案内、商品パンフレット作りに適しています。

コート紙のツヤを消して落ち着いた仕上がりになる「マットコート紙」

コート紙と同じく表面にコーティングを施した用紙ですが、表面のツヤを消しているため、落ち着いた仕上がりになります。

【90kg:厚さ約0.11mm】 カタログの本文用紙やパンフレットなど

マットコート紙90kgの厚さは約0.11mmで、上質紙90kgまたはコート紙110kgと同じ程度となります。
一万円札くらいの厚みがあるので、カタログの本文用紙やパンフレットなどに用いられます。

【110kg:厚さ約0.14mm】冊子の表紙やポスターなど

マットコート紙110kgの厚さは約0.14mmで、雑誌の表紙くらいの厚みがあります。
そのため、冊子の表紙として用いられるのはもちろん、ポスターやフライヤー、会社案内など、ややしっかりした印刷物を作るのに適しています。
光を反射しにくいので、文字の多い広告物に多用される傾向にあります。

【135kg:厚さ約0.18mm】折パンフレットやポスターなど

マットコート紙135kgの厚さは約0.18mmで、ハガキ一枚分程度の厚みがあります。
フライヤーや折パンフレット、ポスターなど幅広い用途に採用されるところは上質紙135kgと同じですが、より上品な雰囲気を出したい時に役立ちます。

目的や用途に合った用紙と厚さを選ぼう

印刷にどの紙を使用するかは、印刷物の目的や用途によって大きく異なります。
用紙の種類ごとの性能はもちろん、厚みによっても使い勝手に違いがあるので、何をどのように仕上げたいかを具体的にイメージしてから紙の種類と厚みを選ぶようにしましょう。

どの用紙を選べばいいかわからないという時は、印刷会社に相談すると用紙や厚さ選びについてのアドバイスをもらえますよ。






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