Excelでもチラシデータを作れる事はご存知でしょうか。
ここではExcelでも簡単にチラシデータを作る方法をご紹介いたします。
エクセル(Excel)でチラシを作成する手順とコツ
さて、チラシを作るには何からやればよいのやら。誰でも経験がなければ分からないものです。以下は簡単なチラシ手順をご説明いたします。
1:手書きでレイアウトを作成
チラシデザインは最初にレイアウトから考えるのがセオリーです。それも最初からパソコンに向き合うより、手描きでいくつかレイアウトパターンを書き出すとよいでしょう。どこにタイトルを入れるか、どこに画像を配置するか。プロのデザイナーでもとっかかりは難しいものです。実際デザインの現場でも第一歩は手書きでラフを作成しています。
2:エクセルの用紙サイズを設定
次にすべきことはサイズ設定です。通常のチラシならA4サイズがよいでしょう。コピー用紙と同じサイズで扱いやすいサイズです。新聞の折り込みはB4サイズを二つ折りにしたものが多いです。
Excelのサイズ設定方法を以下に記載致します。
① 上部メニューから「ページレイアウト」をクリック
② 余白を設定します。チラシの場合「ユーザー設定の余白」を選択し余白を0にします。
予め余白を作っておきたい場合は既存の設定を使うとよいでしょう。
③ 印刷の向きは、縦になっていると思います。横が良い場合は横を選択します。
④ サイズから、用紙のサイズを選択します。
3:テキスト・画像の挿入などのデザイン編集
次にテキスト、画像を入れます。手書きのレイアウトを参照して作りましょう。
テキストを入れる方法は、セルに直接打ち込む方法と、テキストボックスを使う方法があります。テキストボックスは、上部メニュー>挿入>テキストボックス>縦書き/横書きを選択>画面の適当な箇所からドラッグすると四角い枠が現れますので、その枠にテキスト入力が出来ます。
画像は、同じく上部メニュー>挿入>画像をクリックすると、画像選択画面が開くので、任意の場所から画像を選択して貼り付けます。
4:印刷
印刷の前にPDF可しましょう。PDFにすると印刷のイメージが分かります。その後にプリンターで印刷しましょう。
ご家庭でプリンターがない場合は、今はデータをコンビニで印刷する事も可能です。
10枚程度ならご家庭やコンビニでも良いかと思いますが、それ以上の枚数になると印刷屋さんに頼んだ方が安く済み、クオリティも良いのでお勧めです。
エクセル(Excel)でチラシをデザインするコツ《背景・枠》
次はExcelでデザインする時のちょっとしたコツをご説明させて頂きます。テキストと画像だけでは味気ないデザインも少し手を加えるだけで違って見えるでしょう。
1:背景に色を付ける
背景に色を付ける
背景に色を付ける方法は二つあります。色を付けたいセルを選択して色を設定する方法と、図形を配置する方法です。
図形配置は、上部メニューから。挿入>図形>四角い図形を選択>任意の場所をドラッグすると四角い図形が現れますので、メニュー>書式>図形の塗りつぶしで色を設定します。
注意したいのは、モニター上で見ている色は、実際に印刷すると大分印象が変わります。ご家庭のプリンターと印刷会社でも全然違う色になる事があります。印刷会社に依頼する際には「色校正」などのオプションを付けるとよいでしょう。
2:背景を枠で囲む
背景を枠で囲むと印象が変わります。例えばタイトルを太い枠や二重線で囲む等するとよいでしょう。
枠を付けたいオブジェクト(図形)を右クリック>図形の書式設定>線の▶をクリックすると設定画面が現れるので、色や線の幅、太さなどをお好みで調整します。
3:素材の枠の使用
フリー素材などで色々なデザインの枠を使用する事もできます。
Excelには入っていないデザイン性の高い枠があるので、そういったものを活用するのもよいでしょう。
使い方は
①画像の素材を無料サイトで探す。
②気に入った画像をダウンロード>zipなどで圧縮されている場合は解凍もしくは中身のファイルを任意のフォルダにコピーしておきます。
③Excel上部メニューの「挿入」>「図」>「画像」>先ほどダウンロードした画像を選択します。
④貼り付けたらお好きな場所に画像を移動します。
※予め作成したテキストボックスが画像の下に隠れてしまうので、画像を右クリック>背面へ移動 で、画像との上下関係が設定できます。
エクセル(Excel)でチラシをデザインするコツ《文字》
ここからは<文字>にスポットを当ててみましょう。文字の形の種類=フォントと言います。どんなフォントを使えばよいか、文字の大きさなども見せ方に関係してきますので、順にご紹介させて頂きます。
1:イメージに合うフォントを探す
先ほど入力したテキストを選択してみましょう。上部メニュー「ホーム」をクリックすると、フォントの名前が出ている枠があります(フォント名が出ていない場合もあります)。その横の▾をクリックすると、フォント名がずらっと出てきますね。
フォントを選ぶコツとしては、まずタイトルと本文のフォント種類を分けてみます。
タイトルは目立つように、例えば「HGP創英角ポップ体」にして、本文は読みやすいように「MS P明朝」などを選ぶとメリハリがついて良いと思います。
2:サイズを決める
最初に大体の全体の文字サイズを決めても良いですが、フォントによって同じ20ポイント(20pt)でもサイズが変わってきます。
フォントを決めたらまたサイズを変更しましょう。
サイズを変更したいテキストを選択>上部メニューのフォント名の横にある数字をクリックしてサイズを変更します。
3:色を変えてみる
タイトルや見出しなど、目立たせたい部分は色を変えて目立たせてみるのもよいでしょう。
こちらも、色を変えたいテキストを選択>上部メニューのフォント名の下に「A」という文字をクリックして、お好みの色に変更します。
4:ワードアートを使ってみる
上部メニューから「挿入」>右側の方に「ワードアート」という文字がありますのでクリックして見て下さい。
色々なデザインの文字が「A」という文字で現れます。お好みのデザインを選択すると、画面上にデザイン文字が配置されます。
「ここに文字を入力」と出ると思いますので、そのテキストを例えばタイトルなどに打ち換えてみましょう。インパクトのあるタイトルが完成すると思います。
ワードアートのテキストサイズは、ワードアートのテキストを右クリックするとメニューが出現しますので、そこからサイズを変更できます。
ワードアートを選択すると、上部メニューが自動的に「書式」になり、ワードアートを編集できるメニューになるので、お好きなようにデザインを変更していきましょう。
エクセル(Excel)でチラシをデザインするコツ《画像》
ここからは<画像>の貼り方などをご説明させていただきます。
画像だけでなく、図形やスマートアートといった便利なアイテムもご紹介いたします。
1:画像の準備
チラシデザインで欠かせないのが画像ですよね。お店の写真やメニュー、イメージ素材などの画像を貼る事で見る人に具体的に訴えることが出来ますので、チラシを作る際には、色々な画像を準備しておきましょう。また、無料で使えるフリー素材なども活用しましょう。近年は種類も豊富にあるのでインターネットで検索してみて下さい。きっと使いたくなる素材が見つかると思います。
2:画像の貼付け
画像の素材は、自分で分かりやすい場所、フォルダに保存しておきましょう。Excelに貼り付ける時に、どこに保存したか分からなくなって探し回る事はよくある事です。
Excelでの画像貼付け方法
上部メニュー>挿入>画像を選択すると、画像選択画面が出てきますので、任意の画像を選択します。
Excelに画像が貼られたら、サイズを調整しましょう。
サイズは画像の四隅にある白い四角を掴んで調整します。
上下左右のセンターにある四角を掴むと縦横比が変わりますので注意が必要です。
3:画像の調整(1)トリミング
画像を貼ると自動的に上部メニューが「書式」のメニューになります。ここには様々な機能があるので、その一部をご紹介いたします。
画像のトリミング
写真を好きな所でカットしたい場合は、トリミング機能を使うよよいでしょう。
メニュー>トリミング>トリミングを選択します。画像の四隅に現れる黒い枠を移動して好きな位置で、メニューの「トリミング」をクリックすると画像がそのサイズでカットされます。
4:画像の調整(2)図のスタイル
書式メニューの中で「図のスタイル」というものがあります。これは画像の枠や形を簡単に変えられる機能です。試しに図のスタイルをどれか選んでみて下さい。画像に枠が付いたりぼかし加工が施されます。選ぶだけで変更できるので非常に手軽で効果的な機能です。但し印刷会社で出力するとぼかし加工など思わぬ印刷結果になる事もあるので、印刷会社に依頼する時は「校正」をご確認頂いた方がよいでしょう。
5:画像の調整(3)明るさ、コントラスト
メニュー>修正 では、画像の明るさ、コントラストが調整できます。プレビューが出て選択できるので、好みの調整をします。
こちらも選ぶだけで色々なバリエーションの色味に変更できるので非常に手軽です。
また「修正」の隣りにある「色」「アート効果」も同じように色々な効果を適用出来るので試してみて下さい。
但しこちらも印刷会社に依頼する時には「校正」をご確認頂いた方が良いでしょう。
印刷業者に出稿する専用ではないExcelの画面で見た色合いや風合いは必ずしもその通り印刷に反映されるものではありませんので注意が必要です。
そのほかのエクセル(Excel)でチラシをデザインするための便利な機能
Excelには他にもチラシ作りに効果的な機能があります。以下は、Excelに搭載されている機能「図形」「smartart」「アイコン」などをご紹介いたします。
図形の使用
上部メニュー「挿入」を選ぶと、中に「図形」という項目があります。この図形の下▾をクリックすると、様々な形の図形を配置する事が出来ます。よく使うのは丸、四角、矢印などでしょう。
安売りの時には爆発や星型を使うと効果的です。ポイントは、星型の中に文字を入れようとすると図形配置上の問題で小さい文字しか入れられませんが、図形の上にテキストボックスを配置すると大きな文字を重ねられます。テキストボックスで文字を配置した後に、テキストボックスを右クリック>右側に図形の書式設定が出るので、塗りつぶしと線の色をなしにすると、文字だけになり背景の図形と重なって表現出来ます。
スマートアートの使用
上部メニュー「図形」の並びに「smartart」というものがあります。クリックすると色々なグループブロック構造が出てきます。
主に報告書や説明書などで使用されますが、例えばチラシであれば比較表や成分表、注文や配送の流れの説明などにも使えそうです。知っておいて損はないでしょう。
アイコンの使用
2016以降のExcelでは「アイコン」機能が追加されています。
上部メニュー>挿入>画像メニューの横に「アイコン」とありますのでクリックして見て下さい。
色々なアイコンがカテゴリに分けられてあります。「商業」というカテゴリでは買い物カゴなど、「お祝い」というカテゴリーではラベルなどがあり、チラシ作成に便利です。
使い方は、お好きなアイコンを選択し「挿入」ボタンをクリックすると、Excelのセル上にアイコンが配置されます。
四隅の四角を掴んで拡大縮小ができますのでお好きなサイズに調整。上部メニューからグラフィックの塗りつぶしから、好みの色に変更できます。
ストック画像の使用
Excelのバージョンによって表示は違いますが、上部メニュー>画像もしくはアイコンの中に「ストック画像」という項目があります。ここからはエクセルにストックされている色々なシーンの画像が使えます。ただこちらはかなりワールドワイドな画像なので使い方は・・・。
ネットでフリー素材を探すよりは手軽と思ってまずはここから探してみるのもよいかもしれません。
その他の素材について
ストック画像、アイコンの並びに「人物の切り絵」「ステッカー」「イラスト」「マンガ」「3Dモデル」があります。
それぞれお好きなものを選んで「挿入」をクリックするとExcelのセル上に配置されますので、サイズ、色を変えて使用する事が可能です。色々な素材が用意されているので選んでいるだけでも楽しくなってしまうので、選ぶ事に時間を費やさないようご注意です!
無料のテンプレートを使うのもおすすめ
自分でチラシを作成するには作成する時間も必要ですが、慣れていない方は何より考える事に苦労するかもしれません。そんな時には参考データがあると便利でしょう。
以下には既に出来上がっているデザインのテンプレートを提供しているサイトをまとめてみました。
そのまま登録してデータを使うもよし。ご自身でご作成される際の参考にしてもよいかと思います。
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もしExcelから印刷をご依頼頂く場合は、ファイルを「PDF形式」に保存して頂く必要がございます。
ExcelからPDFに保存する方法は以下をクリックして案内ページに進んで下さい。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。Excelでも色々な機能やアイテムがある事に驚かれた事でしょう。本格的なillustratorなどのソフトがなくてもチラシデザインは出来るんです。
もしデザイナーに頼む事に不安を感じてる方、本格的なソフトは高価で手が出せないという方、本サイトが少しでもお客様のお役に立てれば幸いです。