オフセット輪転印刷とは?メリットや注意点、用途など分かりやすく紹介!

更新日:2021年05月21日 公開日:2021年05月21日

印刷方法と一言で言っても様々な種類があります。

紙の種類や枚数などによっても適した印刷方法は異なってきますが、その中でも「オフセット輪転印刷」は大量印刷する際の代表的な印刷方法です。

今回はそんなオフセット輪転印刷の特徴や、使用する際の注意点、用途など詳しく紹介していきます。


オフセット輪転印刷とは?メリットや注意点、用途など分かりやすく紹介!

オフセット輪転印刷とは?代表的な印刷方式!別名オフ輪

印刷方法と聞くと詳しくどんな方法があるのか知っている人は少ないでしょう。

今回は数ある印刷方法の中から「オフセット輪転印刷」について紹介していきます。

「オフセット輪転印刷」は「オフセット印刷」と「輪転印刷」の2種類の印刷方法を合わせたことが特徴なため、それぞれの印刷方法についても詳しくみていきます。

オフセット印刷とは

オフセット印刷とは現在市場に出回っている印刷物の中でも代表的な印刷方法です。

オフセット印刷は印刷に版を利用していることが大きな特徴です。
実際に印刷するときは版と紙が直接触れ合わないよう、間に挟んだブランケットという中間転写体に一度印刷します。

これにより版と紙が直接触れ合わず、版への負担がかかることなく長持ちにつながります。

負担が大きいと版が傷がついたりして、印刷自体の品質に問題がでてくるため、大量印刷するには版を長持ちさせるブランケットが必須なのです。

輪転印刷とは?

輪転印刷機は大量印刷に欠かせない印刷機で、大きいもので40m程にもなる大型の設備になります。

印刷する紙は裁断されておらず、トイレットペーパーのようなロール状のまま印刷するのが大きな特徴です。

一枚の長い紙に続けて印刷していくため、途切れることなく高速で大量印刷することができる印刷方法です。
紙の裁断や折り作業などは、印刷の工程が終わった後に印刷機に備わっている機能で行われます。

オフセット輪転印刷の特徴・メリット

オフセット輪転印刷の大きな特徴は、大量印刷を高速に、そして安価で印刷できる点でしょう。

版を使うため、版が使用不能になるまで同じ品質で印刷し続けることができ、またその版はブランケットを利用することにより長持ちします。

そのため数千枚~万単位の大量印刷をする際にはオフセット輪転印刷がオススメです。

またオフセット印刷はインクが紙にしっかりと付着するため、印刷の仕上がりが高品質になるメリットもあります。

オフセット輪転印刷の注意点やデメリット

オフセット輪転印刷で印刷する場合には注意するべき点やデメリットもありますので、それらを把握した上で利用した方がいいでしょう。

●インキを高熱のドライヤーで乾かす

オフセット輪転印刷の注意点やデメリット

オフセット輪転で印刷した紙は、インキが乾くまで裁断などの次の工程へ進めません。

そのため現在の主流は高熱のドライヤーで紙の上下から熱風を当てて乾かす方法です。

熱風の温度が高すぎたりすると、インキの部分が火ぶくれになったり、水分が飛びすぎて紙が縮んだりすることがあります。

●細かい文字や細い線の再現に不向き
オフセット印刷は、版に生成された網点という点の集合によって、印刷部分の濃淡を表現しています。

網点の間隔は少しずつ空いているため、小さな文字や薄くて細い線はうまく印刷されないことがあります。
そのため小さな文字や細い線が含まれるパンフレットなどの印刷には注意が必要です。

●少部数印刷だと割高に
オフセット輪転印刷は数千~万単位の大量印刷に向いていますが、逆に小部数印刷だと割高になってしまいます。

また版を作ったり、紙を乾かす時間が必要になるため仕上がりに時間がかかってしまうデメリットがあります。

オフセット輪転印刷の用途

オフセット輪転機の特徴から大量印刷を低コストで印刷ができるということが分かりましたが、では実際にどのような印刷物に使用されているのでしょうか。

最もイメージしやすいのは新聞印刷です。
毎日大量に印刷される新聞には、オフセット輪転機の高速印刷と低コストは欠かせません。

その他にも折込チラシや、ポスター、街で配布するビラなどが当てはまり、比較的薄手の紙を使用することが多いです。

まとめ:メリット・デメリットを理解してオフセット輪転印刷を利用しよう

大量印刷を低コストで可能にするオフセット輪転印刷ですが、適切に印刷を行うには枚数や、文字の大きさなどにも気を配る必要があります。

しかし一度版を作ってしまえば、長く同じ品質の印刷が可能などのメリットも多いです。

メリット、デメリット含めて理解した上でオフセット輪転印刷を利用してみてください。






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